|
【ショベルヘッド1965〜1984】
鼓動館の最も得意とする車両です。私は個人的に一番好きな乗り味の車種です。
特徴
なんと言っても非常に綺麗な「三拍子」がアイドリングの状態で奏でてくれます。
「ポテコン〜♪ポテコン〜♪」とか米国では「POTATO」って言います。
綺麗な三拍子が出ないとなると、どこかしらトラブルを抱えていると言っても過言ではありません。一概には言えませんが健康かどうかのバロメーターにもなります。
乗り味は歴代切って一番「おもしろい!」というフレーズが似合います。とにかく走っていて楽しい車両です。乗り味と「三拍子」とデザインが今でもショベル人気を支えている由縁でしょう。
30年も前の車両という歴史認識もさることながら、エンジンのコロコロ感!80〜100kmくらいで流しているときは、脳みそが溶けそうなくらいに気持ちが良いんですよ!ハイテクでは決してないところが、人間らしくって乗っていて面白いんでしょうね!アナログ感がショベルまでは楽しめます。
EVO TC88は一気にデジタルチックなエンジンの動きをします。
あとスタイルがなんと言ってもカッコいい!ストリップでもフル装備でも70年代を感じさせてくれます。ナセルヘッドとフロントフェンダーの間が狭い。すなわち車高がEVOやTC88 TC96に比べて車高が非常に低いんですよ。これはフレームの位置が根本的に低いんです。手作り感がまだまだ残っていてデザイン重視で設計されていたのがわかる部分です。
TC88からは横から見ればエンジン周りから向こうの景色が見えるんですよ。これは大量生産をする為にロボットを多用して組み上げられているからです。
またエンジン形状が見ていて飽きないですね!丸いシリンダーやバルタン星人をホウフツさせるショベルヘッド周り、アルミ無垢なので磨けば何とも言えない輝きになります。
1200ccと1340ccの違い 1200ccは1970年から1979年の前半まで生産されました。1979年後半からは1340ccです。乗り味は1340ccの方がゴツゴツしたパワーは感じます。でも1200ccが非力か?と言えばそうではなく優しいし鼓動感が感じれます。 どちらも乗ってしまえば、やはりショベルの乗り味ですよ。
ただエンジンの排気量と関係なく1970〜1976年までの車両の作りと1980年のショベルFLHの造りの違いはありますねえ! 前期の方がこだわりがあって個人的には好きです。決して80年代が悪いわけではないですよ。
1984年FLHXは特別で920台しか生産されていなく、当時のHarley-Davidsonのスタッフの意気込みが感じられる車両です。非常に丁寧な組み上げをしています。
始動性
オリジナルショベルはセルのみです。後からキックを装着されている方が多いです。
理由はセルスターター系のトラブルが多い。
キックスタートしている自分の姿が好き!
キックを着けても四速なので違和感がまったくない。
の3点の理由が主でしょう。
ショベルのキャブのセッティングがガスが濃い目なので、慣れないうちはよくプラグがガソリンでベタベタになり、「カブル」という状態になりやすいんです。その為にプラグの予備は絶対に必要です。
コーナーリング特性
ショベルのコーナーリング特性 特にFLHは、う〜ん!言いにくいですが、歴代Harley-Davidsonでは最低です。曲がれないことはないですが、毎回「ヨイショ!」って感じで寝かし込みます。しかも当時の純正のタイヤは断面が四角いのでコーナーリングの際にフラフラしてしまいます。でもその分アメリカ大陸横断仕様!直線安定性能はピカイチ!です。私はよく長距離ツーリングの際にアクセル固定して、リアのバッグに寝そべってもそのまま直進してくれますよ。でもEVO。TC88は左のプライマリーが重たくってどうしても左に曲がってしまいます。
但しFXS(ローライダー)系は非常に寝かしこみが容易です。ヒラヒラと軽く曲がってくれます。これは車重が影響しているんでしょうね。フレームもエンジンも同じですから、FLHとFXSはミッションのギアー比率が違うので、FX系の方が加速が軽やかですよ。
ツーリングインプレッション
長距離ツーリングでも間違いなくショベルは楽しいですよ。FLHのフル装備だと積載能力も十分ありキャンプ道具一式も十分に積む事ができます。
どの機種も楽しさはあるのですが、ショベルのアナログ的振動が、なんだか人間に近いものがあり、直線を走っていても非常に楽しいですよ。
但し、トラブルを避ける為に日頃の整備は欠かせませんが・・・・。
メンテナンス
ショベルは壊れるって噂はたえないのですが、実際はどうなんでしょう?
最終年度(1985年FLHX国内登録車両)のショベルでも22年前の車両です。走行距離に関係なくパッキン類は間違いなく要交換です。その為によくあるトラブルでマニホールドから二次エアーの吸い込みが発生して「クシュン!クュシュン!」とキャブレターからの吹き返しや、アイドリングが下がらない等の不具合が発生してしまいます。
これらの現象はショベルだからというものではなく、20〜37年も前に生産された車両だから起きてしまう現象と言えます。当時生産されたホンダのCB750K0やZ750Fも同じです。
だからEVOやTCのように乗りっぱなしでは順調に走ってくれません。
しかし、EVOやTCが30年経てば同じ現象が起きるのか?
答えはYes です。しかしEVOからは飛躍的に今までの欠点箇所を改善しており、耐久性はかなり向上しています。ただショベルは設計上で甘い部分もあり、オイル漏れは気にしないという気構えであった方が楽ですよ。TC88を新車で買ってオイルがにじんで来て気絶しそうな友人がいましたが、それではショベルは精神的に維持出来ないでしょう。
キッチリ整備されたショベルはロングツーリングでも問題なく行けますよ。
でも予備のパーツは要積載ですよ。プラグ、コイル、ポイント等 これは古いEVOでも同じです。
鼓動館ではすべてのショベル以前の車両はエンジンをオーバーホールして納車しております。
|